韓国映画ではあまり見ることのない、SFファンタジー「ルシッド・ドリーム/明晰夢」
ルシッド・ドリームとは夢の中に入り込んで、夢の内容をコントロールする“明晰夢”(めいせきむ)のこと。
「設定がつまらなそう」なんて思ってたら、もったいない!
夢の中から意外な展開や、ストーリーが飛び出してくる可能性大。
見終わった後のあなたはきっと、胸がジーンと熱くなってしまうでしょう。
ネタバレしますが、この映画のおもしろさをお伝えしていきます。
ネガティブな感想も、ぜひ視聴の参考にして下さいね。
韓国映画「ルシッド・ドリーム」の映画情報
あらすじ
引用:naverblog
大企業や財閥の、不正を暴くことを専門とする記者テホ(コ・ス)。
シングルファザーの彼は、息子ミヌを何より大事にしていた。
ある日ミヌと遊園地に行くが、突然タトゥー男に息子をさらわれる。
必死に捜索するも、何の手がかりもないまま3年の月日が過ぎてしまった。
解決の糸口を探していたテホは、友人のソヒョンが研究している明晰夢の存在を知る。
刑事ソン(ソル・ギョング)と協力し、夢の中から事件の真相に迫ろうとするが・・・。
キャスト
コ・ス(テホ役)・・・大企業や財閥の不正を専門としていた記者。
引用:naverblog
3年前に誘拐された息子を探すも、捜査は難航。
明晰夢の存在を知り、夢の中で手がかりを見つけようとする。
息子の為なら死ぬことも恐れず、敵に立ち向かう主人公。
最近だと、韓国時代劇「オクニョ」に出演されていました。
主人公オクニョの恋人役で、とにかく強く頼りがいのある男を演じています。
ルシッド・ドリームでも、その演技力とイメージはそのまま。
衣装やヘアスタイルは違っても、V6岡田准一さん似の顔立ちは素敵ですよね。
ソル・ギョング(ソン役)・・・テホと共にミヌを探す失踪事件担当の刑事。
引用:naverblog
ソンには生まれつき病気がある娘がおり、同情した彼はテホを手伝いミヌの捜索をする。
これまで数多くの作品に出演した彼は、”カメレオン俳優”との異名を持つほど高い演技力のち主。
暗殺計画の実話を基にした「シルミド」などご存じな方も多いのでは?
日本では、大杉連さんに似ていると言われていますね。
パク・ユチョン(ディスマン役)・・・テホの夢の中に現れた謎の人物。
引用:tistory
共有夢という、他人の夢の中へ入り込むことができる。
日本でも有名な人気俳優さんです。
ファンが多く、彼目当てに映画を観た方も多くいらっしゃるようです。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」や「屋根部屋のプリンス」など有名ドラマにも出演。
ルシッド・ドリームでも個性が出ていて、彼なしでこの映画は語れません。
存在感の大きさが伝わってきます。
ルシッド・ドリームの感想ネタバレ
引用:tistory
主人公テホが夢の中に入り込み、誘拐事件を解決していくシンプルなストーリー。
手がかりを見つけるために、二転三転する展開は観ていて飽きません。
都合のよい偶然があったり、細かい設定はやや省いた感じもありますが・・・。
しかしその分ムダがなく、テホの動きや事件の展開がわかりやすくなっています。
明らかに違法であろう、関係者に明晰夢を使用するという強引さはちょっと気になってしまいました。
ツッコミどころが多く、見ていない夢の内容までばんばん出てきます。
それはそれで割り切り、物語に乗っかってしまった方が気持ちよく観れるでしょう。
夢の記憶というより、タイムスリップといえるかも?
サスペンスにSFを加え、映画の魅力をアップさせていますね。
ルシッド・ドリームの残念な点
引用:tistory
前半部分は、明晰夢で容疑者を絞っていく流れです。
物語の途中から他人の夢に侵入する、”共有夢”という要素が加わります。
ここからディスマン役の、パク・ユチョンの存在が大きくなるところ。
ハッカーならもう少し活躍できそうなもったいない感じがあります。
夢の中でなくても解決できたのでは?なんて思ってしまいました。
事件のカギを握るタトゥー男は、事故で昏睡状態。
息子の居場所を知るためには、共有夢を利用するしかない状況。
そこで侵入された人物が死ぬと、夢から出られなくなるというありがちな伏線が用意されました。
山場の展開はこれか、と想像できてしまうところがちょっと残念でしたね。
ルシッド・ドリームの見どころ
引用:Pinterest
新しい手がかりは明晰夢研究の後援者、チョの息子が交通事故で死亡したこと。
チョの息子はテホの息子ミヌと同じ、MkMk型というめずらしい血液型でした。
刑事ソンの娘もまた、MkMk型だったのです。
それに気づいたテホは、タトゥー男の夢の中で犯人と決着をつけようとします。
死期が迫ったタトゥー男。
周りが全て崩壊していくなかで、夢から現実に戻れるのか?
後半は、一気に緊迫感が漂います!
サスペンス要素が強く、ストーリー展開としては充分おもしろいです。
ラストは想定内だったはずなのに、意外性がありスリルもしっかり味わえますよ。
テホの焦りや苦しみが強く伝わってくるほど、コ・スさんの演技力は高いです。
その分エンディングは、ジーンとして観る価値あり!
このシーンのための映画だったんだなと思わずにいられません。
ぜひ観ていただきたい必見の映画です!
ルシッド・ドリーム・ロケ地は歩くアート村!
映画の街として知られる「甘川文化村(カンチョンムナマウル)」でロケが行われました。
釜山のマチュピチュとも言われ、人気の観光スポット。
坂道や狭い道が多いのですが、路上美術館と言われるほど景観は素晴らしいです。
街全体がカラフルになっていて、展望台からはその姿が一望できます。
場所は、地下鉄1号線の南浦駅から、市内バスで20分程です。
観光の際は一度訪れてみるのをおすすめします!
ルシッド・ドリームまとめ
日本でも人気のある、ベテラン俳優さんばかり。
それだけでも魅力のある映画になっています。
韓国映画はサスペンス系も多いですが、ちょっと変わり種としておすすめです。
劣化版「インセプション」などと言われていますが、韓国版として充分な見ごたえ。
高評価している方も多いんですよ。
夢の中で繰り広げられる展開に、あなたもきっと引き込まれるでしょう。