今では日本・韓国・アメリカのみならず世界的にもその危険性や国際社会的に不適合な行動・言動で注目を集めている北朝鮮。
この国のせいで戦争にまで発展するのではないかという危機感を抱えずにいられません。
筆者も韓国在住ですが、韓国人からしても意味不明な存在でありよく思われていないことは確かです。
しかし、そんな北朝鮮ですが
実はかつては韓国よりも経済的に上で潤っていたのはご存知でしょうか?
一時は地上の楽園とまで言われた北朝鮮ですが
その落差の裏には何があったのでしょうか?
今回はそういった北朝鮮の成り立ちをわかりやすくまとめましたのでご覧ください!
朝鮮民主主義人民共和国
これが北朝鮮の正式名称です。ご存知でしょう。
北朝鮮のトップは金正恩。社会主義国家であり、いわば独裁政治ですね。
こんな国でも韓国の2分の1くらいの人が暮らしてるんですね
その数2500万人ほど
日本に比べたら5分の1ですけどね
と言ったらわかりづらいか。
南関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)の1都3県の人口が約3640万人だし、それから埼玉の人口抜いても2910万人
北朝鮮に住んでいる人はそれよりも少ないってことなんですね
勘のいい方ならこの時点で、GDPも少ないだろうとか、もしもの戦争が起こっても、数で圧倒的に不利だってのも気がつくと思うのですが
そもそも何で北朝鮮と韓国に分断されているかってことなんですよ
先日の記事でも言ったように、同じハングルを使っているように元々は『朝鮮半島』ということで、ひとつだったわけです
そりゃ長〜い歴史の中で韓国は、新羅・高句麗・百済という3国志時代があったのですが、日本のように、統一されたり、分裂したりを繰り返していました
そしてその後のモンゴル帝国の侵略により、1392年に李氏朝鮮が誕生。
1800年ごろまでは、このいわゆるモンゴル帝国が実権を握っていたのです
さらにそのモンゴル支配が終わると今度は中国が現れます
ですので1800年前半から約1800年後半までは中国が支配した形になっていましたが、日清戦争の条約で1897年に完全に大韓帝国になりました
ここで韓国帝国のまま行くかと思われましたが、その後ロシアが現れます
ロシアはこの朝鮮半島を植民地化して、軍事力は元より、地下資源や日本への侵略も視野に入れた動きを始めました
けれども日本はロシアの動きに危うさを感じていて、日露戦争で日本が勝利した頃から1910年に大韓帝国と条約を結んで、韓国併合(日本統治)し、それが35年間続きました
日本の統治国家・属国となったわけですね
しかし!
1945年、言わずと知れた第二次世界大戦の日本の降伏により、統治は終わり、
今の韓国はアメリカに、北朝鮮はソビエト連邦(現ロシア)に占領、軍事統治され
この占領期間中に
韓国内では李承晩(リ・ショウバン)という人物が独立運動をし
反対に
北朝鮮では金日成(キム・イルソン)によって朝鮮民主主義人民共和國が建国されたのです
つまりここで分裂が成立してるんですね!
つまり年号で言ったら1945年。今から72年前。
ですので
今90歳で生きてるおばあちゃんが18歳の時に分裂。
もし中学生(14歳頃)でも事件がわかってるとするなら、86歳のおばちゃんとかはかすかに記憶に残ってるかもってくらいですね
でも今80歳のおじいちゃんおばあちゃんは当時8歳だからわからないでしょうが…
もうその当時のことを鮮明に覚えている人はこの世にあまりいないわけですね…
月日が流れると今は過去へと埋もれていってしまいますので、こんなことも今度はただの歴史として主に紙に残ることになります
紙になってしまうと詳細な裏は見過ごされちゃいますね……
そしてこの裏で、韓国と北朝鮮の分裂に一役も二役もかっているのが、北朝鮮初代首相であり、革命家・独立運動家の金日成(キムイルソン)
この金日成が抗日パルチザンの軍人で、当時ソ連(現ロシア)から帰国したばかり。
この金日成をソ連が初代北朝鮮臨時人民委員会の委員長に就任させました
抗日(こうにち)パルチザンっていうのは日本の統治・植民地化に反対する運動の事。
思いっきりソ連(ロシア)の息がかかっているのと、反日の精神が根強い軍団です
ロシアは日露戦争もありましたしね…
初代北朝鮮臨時人民委員会の委員長ってのは事実上の首相みたいなもの
ここから
社会主義化
↓
共産主義の北朝鮮労働党結束
↓
北朝鮮できあがり
という流れになりました
そしてこの金日成が独立運動をして北朝鮮ができたという話なのですが
もともと初代北朝鮮臨時人民委員会の委員長に金日成を就任させたのがソ連側というんでsから、ここにすでにソ連の意図が感じられますね。
まぁ…自分たちの都合の悪いようにはしないですからね…
このいわゆるソ連の息がかかった北朝鮮に中国の戦争軍団が加わり、アメリカが率いる南朝鮮(韓国)との国際紛争へと発展したのが1950年
朝鮮全土に大きなダメージを与え休戦となったのが1953年
1958年に中国の軍が撤収するも、韓国には未だ国連軍(米軍)が駐在
この米軍が駐在しているのは監視・監督って意味なのでしょうかね…?
実は何度か北朝鮮が韓国との和解・再統合に踏み切っているのですが、アメリカと中国がそれを許していなかったのです!
国が小規模であればあるほどコントロールはしやすくなりますので、和解・統合されてしまうと双方都合が良くなかったのではないかと思われます
しかしここから北朝鮮の中で、満州派と甲州派ってのに分かれて対立
さらに国内が荒れたことで、朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法で国家のあり方が個人崇拝(金日成の)という形になったのです
朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法。字の配列に目が回りそうですね…苦笑
実はこのころの北朝鮮は他の社会主義国から支援を受けていたため、経済もなかなか発展していってたんです!韓国よりも。
それで経済も上だった北朝鮮は韓国に南北朝鮮統一案を何度か出したりもしていたそうです
今じゃ想像もつきませんよね…
しかし、これは社会主義の末路だと思いますが、諸々の理由から経済発展が停滞
1991年のソ連崩壊によって重油の供給も停止
結果、経済状況が破綻状態になりました。
この辺りからは私もリアルタイムで知っている方は多いのではないでしょうか?
食料困難になって餓死者が出たり、中国へと脱北者が出たりと国際的に問題視されたり、
金日成の死により実子の金正日(キム・ジョンイル)が引き続き独裁政治のもとで指揮をとり経済の低迷→国際的にも孤立となりましたね。
そのために経済支援を受けるために西側諸国と次々に外交交渉し、一応の安定は果たしましたが
核兵器をめぐって引き続きアメリカとは対立していますし、日本とも拉致問題をはじめとし、国交締結とはならず、未だ韓国とも”睨み合い”の形となっているわけなのです
さらにここに中国・ロシアも入ってきますので結構複雑なんですよね…
これが今の金正恩(キム・ジョンウン)と至るまでの北朝鮮の成り立ちとなります
最後に
北朝鮮の全貌がなんとなく理解できたでしょうか?
人々に恐れられそれでもなお非核を拒否し続ける理由を知るにはこういった歴史的な背景も頭に入れて置かなければなりません
もともと北朝鮮はどういった流れで出来上がったのか
どんな国とつながりが深いのか
どの国と対立関係が長く強いのか
など
国際社会の関係性を歴史から紐解き理解することで、その存在をより明確に認識することができるのではないでしょうか?
世界で唯一ミサイルを実働させている北朝鮮
今後も慎重にその動きを見ていく必要がありそうです!
以上、「地上の楽園!?北朝鮮まとめ!人口・歴史・国交・成り立ちをわかりやすく!」でした
最後までご覧いただきありがとうございました