以前日本では2017年8月29日6時頃に日本各地(特に北日本や中部、東海など)Jアラートが鳴り、その数日後にも同じく『Jアラートで起こされた』などといった声がありました。
そしてそれ以降も各地でJアラートがまた鳴ったなどという声や
またいつ鳴るんだろう…
実際に落ちてきたら…
という不安や苛立ちの声もあがっています。
いまだそんな北朝鮮のミサイルによる脅威やその金正恩の予測不可能な思考は変わらず、人々の不安や心配は尽きません。
日本でも連日ニュースで北朝鮮のミサイル報道など耐えないのですが、
果たしてその北朝鮮の真下である韓国の現在状況はどうなのでしょうか?
見た感じ韓国と北朝鮮は地理的に陸続きとなっており、海を挟んだ日本より明らかに不安要素が高いようには見えます。
ミサイルの脅威という側面では海を挟んでもそこまで変わらなそうですが、陸続きともなると実際に北朝鮮の兵隊が韓国の大都市ソウルにまで攻めてくるのではないか?とお考えになられてもおかしくはないと思います。
そんな政治的には北朝鮮と緊迫状態にあるのですが、
実際の韓国に住んでいる人達はどう考えているのでしょうか?
そこで今回、韓国在住の私が韓国と北朝鮮についてを簡単にご説明と、実際の韓国人たちに取材をし、今の韓国の状況をどう考えているのかお伝えしたいと思います。
北朝鮮と韓国、言葉は同じハングル。しかし…
北朝鮮はかつて南朝鮮(韓国)と1つであった為、韓国・北朝鮮共にハングルを使用しています。
ですので、韓国でも時折ニュース内で北朝鮮のニュースの一部が放送されるのですが、もちろんそこでも韓国語(ハングル)で話しています。
そしてそれを韓国国民は北朝鮮側が何と言っているのかを聞き、一つの情報として取り入れています。
え?同じ韓国語(ハングル)だから当たり前でしょ
と皆さんはお考えでしょう。
しかし、この日本人の私達にとっては同じ韓国語(ハングル)であっても、
実際は韓国と北朝鮮ではかなり違います。
特に発音・音程の上がり下がりが全くと言っていいほど違うのです。
うまく例えられませんが、感覚としては関東の標準語と関西の大阪弁のそれと同じ、もしくはそれ以上といった具合。
日本は東京・大阪同じ国内にあるのに対して、こちらは北朝鮮と韓国という風に国が違いますから当然といったら当然です。
私達が同じと思っている両国のハングルは実はかなり違うのですね。
言葉の違いというものは実は思っている以上に価値観などにも影響が出るもので、
先述した東京と大阪の例で言うと、東京のものを大阪では忌み嫌ったり、喋り方ひとつとって見ても癪に触ったりすることがあるなど
言葉によっての隔たりや、極端には、まるで別の世界に生きているかのように感じてしまうほどの大きな要素だといえるでしょう。
韓国人にとってみたら北朝鮮の人たちは隣人、だけど別世界の人といった感覚を持っているようです。
国境の状況と現地の声
韓国と北朝鮮の国境付近では今でも陸軍によるにらみ合いが続いています。
韓国では成人男性は2年間の兵役があるのはご存知の方も多いことでしょう。
長らく冷戦状態にある2国間だからこその軍備の必要性があります。
実際に戦闘するような事は67年前の1950年に起こった朝鮮戦争以降近年ありませんが、今の北朝鮮の動きをニュースで見ていても、危うく感じるのではないでしょうか。
そこで実際に現地の韓国の方たちに聞いてみました。
ー北朝鮮についてどう思っていますか?
・『よくわからないけど、戦争が起こってほしくはないです。』ー20代女性
・『気になると言ってもすぐに何か起こる事はないと思う。北朝鮮の事はいつものことだから。』ー30代男性
・『危ない。金正恩(北朝鮮)は何をするかわからない。』ー60代女性
これらの他にもそれぞれ意見はあれど、いつ何をしでかすかわからない北朝鮮の予測不可能な怖さを感じている方は多いようです。
この北朝鮮の不可解な行動に不安な声は日本でも韓国国内でも同じようでした。
ミサイルの行方は?
以前、北朝鮮が打ち上げたミサイルはグアム沖へと向かう予定だった。これは確実にアメリカを意識しての行動でした。
ですがそれと同時に日本へも危機感を煽っています。
事実グアム沖へ打ち上げ予定がアメリカの分析によると日本海へ放ったとされているのです。
そして、今の北朝鮮の大統領金正恩(キムジョンウン)はアメリカ大統領トランプに対し「アメリカの態度をもう少し見守る」とし、トランプの動きを様子見すると同時に今の北朝鮮に対する韓国・日本・アメリカの出方を伺っていました。
しかし、
2017年9月15日にはまたもや日本列島越しに中距離弾道ミサイル「火星12」が発射
2017年10月1日現在ではさらに弾道ミサイルの発射準備をする動きがあったと報道
2018年年明けごろに弾道ミサイル発射実験を行う予定
でいることも発表されました!
アメリカは北朝鮮に対して経済的な圧力をかけていくとしていますが、
以前として非核化対応には関心をしめさない方向のようです。
気になる韓国の今の状況は?
・政治的にはどうか
韓国は弾劾された朴槿恵(パククネ)大統領に変わり新しく文在寅(ムンジェイン)大統領になったのが2017年の5月の話。
まだ就任一年と経っていないこの政治交代によるねじれや、政策の決定、文在寅(ムンジェイン)大統領の政治的主導力には未だ難は残ります。
そこにこの外交問題も加わり、ムンジェイン大統領の動向や意思決定に大きなバイアスがかかっているのは言うまでもないでしょう。
しかしながら韓国もアメリカの属国としての側面が拭いきれませんし、中国との関係も継続したいが為に、米国や中国の発言や動向に右往左往しているように見て取れます。
・国民単位ではどうなのか
韓国国内に居ますと、北朝鮮問題もニュースでは多少取り上げられているものの、いわゆる韓国のお笑い番組ではむしろ北朝鮮で放映されているニュースを笑いに変えていたりもしますし
逆にニュース番組以外の番組の方が圧倒的に多いために、実は北朝鮮ことはあまり目に入ってきません(笑)
この問題に対してある程度の心配はしているものの、国民一人ひとり単位では日本ほど心配されていないように感じます。
それに関してはこちらの記事もご参考までに
この心配していないという背景に、かつて北朝鮮側が地上の楽園と言われた時代に韓国に合併の話を持ちかけた歴史的事実もあることが、韓国の方たちはご存知なのもあるのではないでしょうか。
その話について詳しくは
地上の楽園!?北朝鮮まとめ!人口・歴史・国交・成り立ちをわかりやすく!をご参照ください。
最後に(筆者の独自の見解ですが…)
そしてここからは筆者の独自の見解なのですが(信じるかはご自身に委ねます)
ミサイルって本当に飛ばしてるのか?って思っているんですね。
確かにニュースの映像では何だか発射されたのを見せられていますし、Jアラートなるものを導入し国民に知らせているけれども、未だ実際の被害は無い。それに上空を飛んでいるのを見たことがある人はいるでしょうか?
打ち上げたというくらいの映像なら今の技術的に何とでもなるでしょう。
だからこれ、ただの政府による国民誘導や外交カード要因なんじゃない?と睨んでいまして。
今まで打ち上げられたとされるミサイルは全て海に落ちているという報道。○○沖○○Mに落ちたとされ………というニュースをこれまでに何回見たことか。
ミサイルは本当なのか?それは誰が確認したのか?そしてそれが今まで何回”失敗”しているのか。
自分達は映像の一部分だけ見させられて、煽られているのでは?
(※あくまでも個人の意見です)
なんていう事を考えつつ、一応ソースは無いといけないので片っ端からニュースに目を通しており、常に韓国内外問わず新しい情報を仕入れております。
でもですね…
なぜこんな迷信のような事を言うかというと、
日本では勝手にJアラートを導入され日本国民は恐怖を感じざるをえない状況の中
真下の韓国ではアラート機能なんてものはないからです。
国民と政府の動きや対応は分けて考える必要がありそうです。
※観光で韓国にお越し頂く分には全く問題ございません。
直接的な危険性を感じたりすることはなく人々はふつう〜に生活しておりますのでご安心ください。韓国在住の私自身私、生活に全く影響はございません。
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