今回は日本人が外国人に対してあるあると思うこと
ではなく、外国人が日本にいてあるあると思う内容について少し触れてみたいと思います。
まずはじめに
まず、現状把握ですがわたしは今現在韓国にしばらく住んでおります。
かつては旅行が大好きでとにかく日本国外の事が肌で知りたい一心でリュックひとつで海外に出かけたり、
日本にいた時は外国人とのシェアハウスに住んだりして、
自分の視野を広げようと行動してまいりました。
その経緯もあり、わたしの周りには自然と日本の国以外の人が集まります。
日本人も外国人も分け隔てなく友達として付き合っているといった具合。
そして今回、渋谷でかつてのシェアハウス時代に共に過ごした友人と、友人の友人を呼んで集まりました。
今ではわたしはまだ自分があった事がない人に会うのが一種の趣味となっておりまして
今回のような状況は願ってもない機会でした。
そしてそこはまさに人種のるつぼだったわけです。
- まずわたしは韓国から来た日本人
- そしてわたしの友達の日本人
- シンガポールから日本企業に勤めた外国人2名。うち1名はまたシンガポールでプログラミングを新しく始める友人
- スウェーデンから日本と韓国に興味を持ち言語を学び、現在スウェーデンで人権問題に取り組む友人
- 日本人だが建築を学びにロンドンへ行った友人
- 韓国人で政治を学びに日本やアメリカに渡り、のちに貿易業に就いた友人
- 中国人で日本の大学で経済を学ぶ友人
などなど。
顔ぶれだけでも個性が出ているメンバーとの飲み会でした。
そんな中、会話はあるある話にも発展し、それぞれの意見が飛び交いました。
なのでそれを簡単にまとめてご紹介したいと思います。
日本在住の外国人あるある集
①外国人カード
これはある程度日本語もでき、会話にそれほど困らないぐらいの外国人によくあることです。
本人は2ヶ国語または3ヶ国語以上話せますので、ある程度の人種に対する会話には困らなく、例えば相手が日本人であれば日本語で、相手が英語あれば英語でと自由自在に言語を操ることができます。
そんな人が外出中に何かの勧誘の人が近寄ってきたりなどしたとします。
その時の都合が悪かったり、しつこい勧誘を避けたい時に
急遽日本語がわからないフリをしながら別の言語で応対する
という、自分は外国人なので日本語が解りませんをアピールし、
そういった勧誘などを一発で払いのけることができるというわけです。
しかし面白いことに最近の勧誘の中にはたとえ英語で答えた場合、英語の返答に対して英語で対応してくる輩もいるのだそうです。
でもその場合、もしそうなったらそうなったで、さらに別の言語で対応するとのことでした。
実はこれは日本人の私が韓国にいる時も正直使っております。
韓国では教会の勧誘が多いので、そういった類のものが来たらすかさず日本語を発動します。
いわば武器ですね。
武器は効果的に使って意味があるってもんです。こうなれば相手はもう太刀打ちができませんので。一撃で身を引いてくれます。実に強力です。
しかし、もしこのような状況になった時はその人たちは本当に嫌に思っているため外国人カードを使っているのですから、あまり深くかかわらず、そっとしておいてあげましょう。
①は
『外国人カードを使う時は本気で嫌がっている 』
ということでした。
②だんだん言語面・文化などの理解が進み、より日本人に近くなってくると今度は外国人だということを忘れ去られる。
外国人が日本に来て、
来たては日本語もままならないため、みんなが優しく教えてくれ、多少間違いをしたり、日本的な行動ができなくても外国人だからで済まされていたところが、
だんだん外国人であるということも忘れ去られていきます。
知らなくて当たり前。だった感覚がいつの間にか知ってる定にすり替わっていることがよくあるのだそうです。
これは何も本人が日本のすべてを知っていなくても、日本語が不自然なくできるようになってくることで、文化も伝統もある程度カバーできているんだろうという前提の錯覚が起きてしまうのです。もちろん多少見た目が違えど、です。
さらにこれのタチの悪いところは、日本人側が全くと言っていいほど無意識のまま外国人に接してしまうことです。
悪気もありません、むしろそれについて考えたこともないまま、知っている前提で言葉が出てしまうので、知らず知らずの内に外国人をチンプンカンプンの世界に連れて行ってしまうのです。
どんどん話がすすめば進むほど相手を迷路に導いてしまいますし、かといって聞いている外国人側が会話の途中でいちいちその一つ一つのワードに質問できるほど空気が読めないわけでもありません。
こうして日本人側が、「何となく相手の反応が悪いな」と感じたまま会話が終了するというよくある現象です。
②は
『一方的な慣れが外国人を迷わせる』
でした。
③コミュニケーションが取りたいのか、茶化したいのかわからない絡み
相手が◯◯人だとわかった途端、その相手の言語で話してくる。
別にそれ自体は全く問題ありませんが、
あからさまに日本語的に話したり(意識せずそうなってしまうのではなく)、知っている言葉をとにかく羅列する。そしてそれをしつこく使ってくる。
これには困ってしまいます。果たしてそれの意味はコミュニケーションが取りたいのか、もしくはバカにしているのか。いづれにしてもその行動は自分の低レベル具合をさらけ出しているので、決して印象良くはありませんが。
外国人の彼らは必死で日本語を勉強して習得した経験の持ち主たちですから、本当に勉強をしたい、学びたい人の姿勢はどうあるのかということを知っています。
言語を知る気がないのを察する能力は相手に言わずとも敏感なため、すぐに判断されてしまいます。
その逆、言語を知りたい、勉強したいという姿勢が感じる人たちには自分たちも一度通ったことのある道のため当然打ち解けるのも早いですし、親密に教えてあげたいという気持ちが湧いてきます。
そしてその外国人たちは言語を知ることの素晴らしさ・大変さも身を持って経験しているため、たとえ言語ができていなくても相手をバカにすることは無くなるのです。
③は
『わからないことに対して素直ではない行動が謎』
でした。
終わりに
ちょうど今日本に滞在しているのですが、東京では2020オリンピックに向けてか、メトロの放送が外国人向けに少し変わっていたりやその他いたるところで外国人向けを意識された取り組みが行われ始めていますね。
しかし各個人の意識や具体的な対策はとにかく英語を覚える!の一策になっている人も多く見られます。
しかし、実際の外国人たちは英語が難なく通じることも確かに嬉しいですが、言語習得に一定の年月がかかることを知っていますし、特に流暢でなくていいから、コミュニケーションが取りやすい人物像、対応を求めているのです。
今回取り上げた話題が生の外国人たちの声で作られているため、少しでもお役に立てれば幸いであり、彼らを始めとする外国の方の助けになればと思います。