たくさんある韓国料理の中で、「ご飯ドロボウ」の異名を持つ料理があることを知っていますか?
それはカンジャンケジャンです。
そのあまりの美味しさに、白いご飯がどんどん進んでしまうことから名付けられました。
韓国料理を食べる際は、ぜひ絶対に試してもらいたい一品です。
今回は韓国でも大人気のカンジャンケジャンについて、特徴やどんな味なのか、辛いのか、そして韓国人も思わずうなってしまうツウな食べ方などについて紹介します。
韓国料理のカンジャンケジャンって辛いの?味や特徴もチェック
まずはカンジャンケジャンの味や特徴などについて見ていきましょう。
カンジャンケジャンとはワタリガニを醤油ダレに漬け込んだもの
カンジャンケジャンは、新鮮なワタリガニを醤油ダレに漬け込んで熟成させた料理のことを指します。
ワタリガニはカニの種類の中でも大きく、日本でも昔から食べられてきました。
タラバガニと比べるとリーズナブルにも関わらず、味は美味しいと人気です。
生のワタリガニを使用するため、海水汚染度が引く地域で漁獲されたものを、鮮度が落ちない内に調理しなければいけません。
そのため生臭さはまったくなく、ワタリガニ本来の甘みとニンニクやショウガがたっぷり効いた醤油ダレとの相性を、存分に堪能することができる味です。
韓国では西海岸がワタリガニの主な産地として有名で、毎年3月~4月くらいに漁獲されたものが一番美味しいと言われています。
韓国で美味しいカンジャンケジャンを食べるなら、春先に行きましょう!
カンジャンケジャンは辛くない
韓国料理と聞くと辛さをイメージする人が多いかもしれません。
しかしカンジャンケジャンは辛くないです。
辛いのが苦手な人でも安心して食べることができますよ。
実はカンジャンケジャンには辛いバージョンがあり、ヤンニョムケジャンと呼ばれています。
ヤンニョムケジャンはワタリガニを、唐辛子が入った真っ赤なタレに漬けこんで作られる料理。
見た目通りの辛さで、韓国人は大好きです。
カンジャンケジャンと違ってヤンニョムケジャンは一般的に独立メニューとして注文するものではなく、メイン料理のおかずの一つとして提供されます。
カンジャンケジャンの歴史や由来
カンジャンケジャンはどのように韓国で誕生したのでしょうか?
正確な歴史や由来は分かっていませんが、1670年頃の書物にはカンジャンケジャンの原型であろう料理が記されています。
料理の名前は「薬ケジョッ」。
ワタリガニを醤油とショウガ、コショウ、ゴマ油、山椒からできた調味料に漬け込んで作られたものです。
この薬ケジョッが現在のカンジャンケジャンに発展したのでしょう。
カンジャンケジャンのツウな食べ方
カンジャンケジャンのツウな食べ方を見ていきましょう。
食べ方に特に決まりはありませんが、おすすめなのがカニ味噌ご飯にして食べる方法です。
まずは甲羅の奥に詰まっているカニ味噌をかき集めましょう。
カニ味噌が集まったら、少量のご飯を甲羅に入れて混ぜます。
さらに醤油ダレを少し足して、混ぜ混ぜしてください。
そのまま食べても美味しいですが、韓国ノリやエゴマの葉に巻いて食べるのが、まるかんのイチオシです。
韓国ノリやエゴマの葉の香りが、濃厚でコクのあるカンジャンケジャンご飯とよく合いますよ。
カニ味噌を石焼ピビンパに入れるのもツウな食べ方です。
まるかんイチオシ!韓国ソウルにある美味しいカンジャンケジャンのお店
最後にソウルにある美味しいカンジャンケジャンのお店を紹介します。
世宗カンジャンケジャン
「世宗カンジャンケジャン」は繁華街の明洞にあるお店です。
朝6時~夜22時まで営業しているので、朝食からちょっと遅めの夕食まで利用することができます。
店内は木の温もりが感じられる雰囲気で、アットホーム。
スタッフが親切に世話をしてくれますよ。
カンジャンケジャンは店主が市場で直接目利きをしたものなので、大きさと味は保証済みです。
身はしっかりと引き締まっており、一口噛むとカニの甘みが広がっていきます。
カニ味噌もたっぷり入っているので、ぜひ前述したツウな食べ方で味わってくださいね。
カンジャンケジャンを注文すると、16種類ものおかずがサービスされるので驚きです。
しかも全て手作りで、化学調味料は使われていません。
スルメキムチやナムル、チャンジャなど色とりどりのおかずがテーブルに並びます。
<行き方>
地下鉄4号線明洞駅10番出口からすぐです
<住所>
ソウル特別市 中区 忠武路2街 61-3
<カカオタクシー>
目的地に「서울특별시 중구 충무로2가 61-3」と入力
まとめ
韓国料理のカンジャンケジャンとは、生のワタリガニを醤油ダレに漬け込んだものです。
新鮮なカニしか使用していないので臭みはなく、カニ本来の甘みを堪能することができます。
ニンニクやショウガが効いた醤油ダレとの相性もバッチリです。
ご飯ドロボウと言われているのも納得で、白いご飯が面白いほど進みますよ。
せひ一度試してみてくださいね。
カニ味噌はご飯と混ぜてから、韓国ノリやエゴマの葉に巻いて食べるのをお忘れなく。