韓国では東洋医学が根強い人気
韓国では漢方医が日本に比べるとかなり多く存在しています。
普通の病院との比率は半々くらいと言っても過言ではないくらいです。
ですのでそれに伴って漢方薬もよく処方され、韓国の人々の間ではまあまあポピュラーなものなんですよね実は。
実際に韓国に住んでいる中での感覚としては、やはり年配の方に支持されているのが大きいかなぁとは思いますが、何気に若者も通院していたりするので、古臭い…とか、雲散臭い…みたいな印象は韓国人には薄いんだと思います。
あの韓国の有名な芸能人や歌手も漢方薬飲んでるのかなぁなんて勝手なことを思ったりもして。
かくいう私も鼻炎のために何度か漢方医にはお世話になって、効果のほどを感じられましたし、漢方医院によっての腕の良し悪しはあれど、割と信頼できると思いました。
ですが、漢方薬って言っても何を使ってるのかは正確にはわかっていませんでした。。。
というのが、漢方医にかかると、診察が終わり、後日自宅に漢方薬が届くという流れなのですが、その漢方薬に何を使っているのかはよくわかっていないまま、処方(飲む)するんですね。
で、その漢方薬がこれまた苦いこと苦いこと。
苦いものもあれば酸っぱいものもあったり、その時の症状やかかった病院などによっても味が違うのですが、とにかく美味しくはない黒い液体を食後に100ml前後?飲まなければならないので、正直つらいところではあるんです。
(今度実際の漢方薬の写真をアップします)
一体私は何を飲んでいるのだろう…
そんな疑問から、今回韓国の漢方医で処方される漢方薬をいくつかピックアップして、その実物の写真と効能などを見ていきたいと思います。
韓国で処方される漢方薬9種類
甘草(かんぞう)
豆科の多年草である『甘草』の根。
臓器が弱く、下痢、胃潰瘍、慢性胃炎などに効果的で毒性物質の解毒作用がある
山薬(さんやく)
やまいも科の多年草である『やまいも』の根っこ。
滋養強壮剤としてよく使われ、慢性胃炎、遺精、早漏、冷や汗が出る時、神経が衰弱した状態の時など様々な場面で使われる。
五加皮(ごかひ)
たらの木科の落葉樹である『コシアブラ(ウコギ科)』の皮。
悩み苦しむことを輔翼し、筋肉と骨格を丈夫にし、神経痛、関節痛などに効果的である
こうき
豆科の多年草である『こうき』の根。
体が弱り元気がない時、肺、臓器虚症、冷や汗が出る時、心臓機能の低下など様々な症状に効果的である。
こうきん
シソ科の多年草である『こうきん』の根。
肝機能を保護し、抗菌作用が強く、様々な症状に効果的である。
黄柏(こうはく)
ミカン科の大きな落葉樹である『こうはく』の木の皮。
熱を冷まし、病気の元を無くし、解毒作用がある。
杜仲(とちゅう)
とちゅう科の大きい落葉樹であるとちゅうの木の皮。
腰痛、膝が冷たく弱くなる症状などに対して、筋肉の弾力を緩和してくれるほか、骨の形成を促進するのに効果的である。
クチナシの実
あかね科の常緑樹であるクチナシのよく熟した実。
胸が苦しく眠れない時、鼻血、吐血、血尿などに使われ、四肢関節付近の筋肉と靭帯損傷を治療してくれる効果がある。
芍薬(しゃくやく)
キンポウゲ科の多年草である芍薬の根。
血を保護し汗をかくのを止め、熱を下げるのに効果的である。
まとめ
これらの他にも漢方薬の種類ってたくさんあるんだと思いますがこのあたりがよくメジャーに使われるのではないかと思います。
冒頭にも言ったように、韓国人の意識の中では、病気の根本改善には漢方医が良しとされている節があるので、日本のそれのイメージとは全然別物なんですよね。
高麗人参を食べたり飲んだりする文化も根強く、よく手土産などに比較的高価で貴重な高麗人参をプレゼントするなんてこともポピュラーな側面もあるように、韓国と東洋医学は切っても切れない関係にあるのかなと思います。
もし韓国に住んだりとか、韓国人の知り合いができたりした時には偶然話題になるかもしれないので覚えておくといい…かも?
ということで今回はかなりディープで相当な韓国通の話になってしまいましたが(笑)ご参考までに。