こんにちは。まるっと韓国のまるかんです。
この時期体調を崩しがちで病院のお世話になっている方もおられるかもしれません。
そこで今回は医療に関する事からひとつ記事にしたいと思います。
楽しみに向かった韓国旅行でまさかの事態が起き現地の病院に行かなくてはならなくなってしまったとしましょう。
英語でも何の言語でも医療用語ってひときわ難しいんですよね。さらに緊急事態で頭が真っ白ならなおさらパニックになります。
韓国語を勉強したとはいえ、こんなとっさの場面でひとつも単語がわからないという事のないようにしておきたいところです。
「リンガしますか?」
「リンガしますが大丈夫でしょうか。」
と韓国語で聞かれたとしたら…
ウンともスンとも言えませんね。正直まるかん筆者は最初スンとも言えませんでした。
では、この韓国語の『リンガ』って何なのでしょうか?
(既に知っている方はおさらいの意味も兼ねて是非お読みください。)
링거(リンガ)とは
この링거(リンガ)とは
いわゆる点滴注射のこと。韓国では点滴注射をうつ事を링거를 맞는다(リンガルマンヌンダ)と言い、韓国では患者が必要だと感じ医者にその旨を伝えると比較的容易に受けることができる。値段は数千円から十数万円までピンキリ。
(まるかん調べ)
でも何でリンガ?
『注射』はそのままの意味で発音も近く『주사』(ジュサ)と使われます。
しかし、『点滴』は韓国語では一応『점적』(ジョンジョ)という単語が存在しますが、この意味では使われません。
そして『点滴注射』は読んで字の通り漢字です。
韓国語のセオリー的には漢字語はそのまま伝来し、読み方が多少ハングル読みになったとしても、『医者』や『冷蔵庫』のように日本語と同じように使っているケースが多いのです。
しかしどこからこのリンガって出てきたの?
という疑問が湧いてきます。
シドニー・リンガーという人の名前
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イギリスの生理学者であるシドニー・リンガーはこの点滴注射の液、リンガル液を開発した人の名前なんですね。
つまりそこから来たリンガという名詞なわけです。
見ていると、韓国では点滴注射を打つこと、リンガル液自体をまとめて링거(リンガ)で使っているような気がします。
しかも大半の韓国の方はリンガの由来について気にもしたことがなかったと答えています。なんでリンガというのかは韓国人でも知らない人が多いのです。
日本で言うところのホッチキスに近いですね。
あれもステイプラーという紙を留める機械の事を日本ではホッチキスという開発した人の名前を使って呼んでいますもんね。
(日本のホッチキスの場合は「ホッチキスする」とは言いませんがね…)
ただ、きちんとした製品名称がありながら何でそうなるんでしょうかね……
こうすると国によって呼び方が異なるために外国語を学ぶ上では余計にややこしいと思うのですが。
どうにかしてほしいと思っても一度浸透してしまった呼び方を変える事は非常に困難なため、このままで覚えてしまいましょう。
まるかん体験談
ちなみにまるかん筆者の私が実際にリンガを体験したので、一例として載せておきましょう。
筆者はものすごく具合が悪くなり、リンガを初体験する事を決意。病院に向かい診察を受けるも、カウンセリングにものの数秒、その後リンガを受け、リンガル液が無くなるが誰も来ず。無くなったことに気づいた筆者は看護士を数回呼び来てもらったが、その看護士、お菓子を口にもぐもぐしながら注射の針を抜く。最後に料金1万8000円(保険効いて)を支払い帰宅。その後病院から電話がかかって来たのでとると、1万8000円の支払いに間違いがあるとの事で実費で病院まで向かう。1万8000円の支払額が1万円に変わる。一応症状は回復した。
というリンガ初体験にして何だか全体的に腑に落ちない体験をしたのでした。
(あくまで、韓国の一部の病院での話であって韓国の全ての病院がこうだとは言ってません)
ただ、こんな事が、何も知らず初めての韓国旅行中に起こったとしたら相当色んな意味で衝撃を受けるでしょうね。
今回はリンガという単語と、どういうものかを少し垣間見えてもらえたらと思い記事にしました。
最後までお読み頂きありがとうございます。