ふとした瞬間に食べたくなるのが、温かみあふれる家庭料理。
日本には煮物やカレーライス、野菜炒め、だし巻き卵などたくさんの種類の家庭料理がありますよね。
もちろんお隣の国の韓国にも家庭料理はあります。
たくさんある韓国の家庭料理の中でも人気があるのが、カルビチムです。
韓国人にはもちろんのこと、日本人の口にも良く合う味ですよ。
今回は韓国の家庭料理カルビチムの特徴や味、美味しい食べ方、最近流行っているチーズ入りのカルビチム、そして最後にソウルで美味しいカルビチムを食べられるお店を紹介します。
韓国料理のカルビチムとは牛カルビの煮込みのこと
カルビチムを一言でいうと、牛カルビの煮込みのことです。
韓国語でカルビはバラ肉を、チムは蒸した料理を表します。
骨付きのカルビ肉をジャガイモやエリンギ、栗、銀杏などと一緒に、醤油と砂糖ベースの甘辛いタレに漬けて長時間煮込みます。
長く煮込めば煮込むほど牛肉は柔らかくなり、さらに甘辛いタレが食材に染み込んで美味しくなるのです。
牛肉が柔らかくなることから、パイナップルやキウイなどのフルーツを入れることも少なくありません。
カルビチムはかつての宮中料理。
朝鮮半島の王様や貴族が好んで食べてきた料理です。
現在は広く一般市民の家庭料理として定着し、特に旧正月や秋夕の時期に食べられています。
カルビチムの味は日本の肉じゃがみたい?
カルビチムで気になるのが味ですね。
カルビチムの味を例えるなら、日本の肉じゃがのようなものです。
甘辛い醤油ベースのタレが牛カルビとジャガイモにしっかりと染み込み、白いご飯が進みます。
出来立てはジャガイモのホクホク感も損なわれていないので、寒い冬に食べるのにぴったりです。
そして少し時間が経ったものはジャガイモがさらに旨味たっぷりのタレを吸うので、味にコクが生まれます。
カルビチムの美味しい食べ方
カルビチムの牛肉は骨が付いた状態で提供されるのが一般的です。
お店で料理がサーブされたらテーブル上にあるハサミを使って、肉と骨を切り離していきましょう。
骨を切り離した後は、好きなように食べてください。
味付けはされているのでそのまま食べるのも良し、白いご飯に乗せて食べるのも良しです。
最近のブームはとろとろのチーズに付けて食べるカルビチム
本来カルビチムは醤油と砂糖ベースのタレで具材を煮込んだだけでのシンプルな料理ですが、最近ブームになっているのがチーズに付けて食べるカルビチムです。
チーズトッポッキやチーズタッカルビ、チーズチヂミなどの韓国料理のチーズブームに乗って、カルビチムにもチーズ入りが登場しました。
とろとろにとけたチーズに、カルビチムの牛カルビやジャガイモを付けて頂きます。
とろりと濃厚でコクのあるチーズに、甘辛いタレが染み込んだ牛カルビとジャガイモがベストマッチ。
いま若者を中心に人気を集めている一品です。
韓国ソウルでカルビチムが美味しいお店
最後に韓国ソウルでカルビチムが美味しいお店を紹介します。
サンドミプルコギ
「サンドミプルコギ」は弘大エリアに位置するお店です。
プルコギタワーと呼ばれている山盛りお肉のプルコギが有名ですが、辛くて美味しいカルビチムもあります。
大きめの鍋に牛カルビやたくさんの野菜がドンっと入って、見た目にもボリューム満点。
牛肉や野菜から染み出た旨味が辛みのあるスープと良く混ざり合って、お箸がどんどん進んで行きます。
インスタントラーメンを入れるのもおすすめです。
2人以上で訪問した際は2人前からの注文となりますが、1人で訪問した際は1人前の注文ができます。
24時間営業なのもうれしいですね。
<行き方>
地下鉄6号線上水駅1番出口から徒歩6分、
または地下鉄2号線弘大入口駅9番出口から徒歩12分です
<住所>
ソウル特別市 麻浦区 西橋洞 403-16
<カカオタクシー>
目的地「산더미불고기」と入力
カンナムミョノッ
狎鴎亭で美味しいカルビチムを食べるなら、「カンナムミョノッ」がイチオシです。
2階建ての店内が広々としていて開放的。
座敷席もあるので、ゆっくりと食事ができそうです。
看板メニューのカルビチムは、骨付きカルビが豪快に盛られて出てきます。
赤唐辛子と青唐辛子が乗ってカラフル。
辛みは強くないので、辛いのが苦手な人でも安心して食べられます。
長時間煮込まれた牛肉は柔らかく、骨からスルッと簡単に取れてしまうほど。
甘すぎず、食材の旨味もしっかりと味わえる味付けになっています。
<行き方>
地下鉄3号線狎鴎亭3番出口から、徒歩10分です
<住所>
ソウル市 江南区 新沙洞 588-9
<カカオタクシー>
目的地「강남면옥 본점」と入力
まとめ
カルビチムは韓国の家庭料理。
骨付きの牛カルビ肉をジャガイモや栗、銀杏などと一緒に、醤油と砂糖ベースの甘辛いタレで長時間煮込んだものです。
スタミナ料理としても知られており、韓国では旧正月や秋夕の時期に特に食べられています。
例えるなら日本の肉じゃがのような味付けで、甘辛いタレと柔らかく煮込まれた牛カルビとジャガイモの相性がバッチリ。
最近はとろとろのチーズに付けて食べるチムカルビも流行っています。
身も心も温まるカルビチム、一度試してみてはいかがでしょうか?