韓国料理にはたくさんの種類があり、日本人の口にも合うと人気ですよね。
カムジャタンという料理を知っていますか?
ボリュームたっぷりで食べ応えがあり、数人でワイワイと盛り上がりながら食べるのにぴったりな一品です。
今回は韓国料理のカムジャタンの特徴や韓国語の意味、辛いのかどうか、そしておすすめの食べ方などについて紹介します。
韓国料理のカムジャタン!ジャガイモと豚背肉の煮込み鍋
カムジャタンとは大きくてホクホクとしたジャガイモと、豚の背肉や首肉、長ネギ、ニラ、エノキなどの各種野菜と一緒にピリ辛のスープで煮込んだ鍋料理のことです。
スープは豚の出汁にニンニクやショウガ、唐辛子、エゴマなどのスパイスが入っていて、辛みの中にしっかりとコクも含まれています。
見た目は真っ赤でいかにも辛そうですが、豚肉の旨味や野菜の甘みも溶けだしているので、それほど辛いと感じることなく食べることができるでしょう。
韓国では1年を通して良く食べられるポピュラーな料理ですが、やはり寒い冬の時期の消費量が多いとか。
辛み成分の効果もあって、身体の芯からポカポカと温まります。
ほとんどのお店では2人前以上からの注文となり、複数人で食べる料理であることが分かりますね。
カムジャタンは直訳するとジャガイモのスープ?歴史は全羅道地方にあり
カムジャタンのカムジャは韓国語で「ジャガイモ」を、タンは「スープ」の意味です。
直訳すると「ジャガイモのスープ」ですが、ジャガイモのスープに該当する韓国語は「カムジャクク」とすでに存在しています。
どのような経緯でカムジャタンと名付けられたかは明らかになっていません。
しかし現在韓国でカムジャタンは、「ジャガイモと豚背肉の煮込み鍋」として浸透しています。
カムジャタンの歴史は韓国南部の全羅道地方にあります。
313年~716年頃に全羅道地方で、豚肉の薬膳料理として誕生しました。
当時は牛は畑仕事をする上での大切な労働源だったため、牛の代わりに豚肉料理が好まれていたのです。
豚肉を鍋で煮込んだ料理を身体が弱い高齢者や病人に食べさせたところ、たちまち効果があったことから韓国全土に広がったと言われています。
韓国では今でもスタミナ料理として庶民から愛されており、二日酔いの酔い覚ましとしても食べられているのが特徴です。
誰でも簡単にできる!カムジャタンの美味しい食べ方を紹介
一般的にお店でカムジャタンを注文すると、大きな鍋に具材が乗った状態でテーブルに運ばれていきます。
お店のスタッフは調理をしないセルフサービスです。
鍋が運ばれてきたら火にかけましょう。
グツグツとスープが沸騰してきたら、スープをお玉ですくって具材の上からかけながら煮込んでいきます。
スパイスが効いた美味しい匂いがただよってきますが、まだ我慢です。
豚肉が箸で簡単にほどけるくらいの柔らかさになったら食べましょう。
豚肉は大きくて一口で食べるのは難しいですが、かぶりつくように食べてしまってOKです。
骨は通常テーブルの上に置かれた骨入れに入れてください。
辛みとコク深いスープで煮込まれているのでそのままでも十分美味しいですが、おすすめはワサビ醤油に付ける食べ方。
韓国人も良くワサビ醤油に付けて食べています。
ワサビのツンとした香りが、豚肉をさっぱりとした味に変えてくれますよ。
白いご飯は付いてこないので、一緒に食べたい人は別で注文しましょう。
ただし韓国人は白いご飯と一緒には食べず、鍋のシメにポックムパッ(焼き飯)にするのが定番です。
スープを少し残した状態でスタッフにお願いすると作ってくれます。
韓国のソウルで絶品カムジャタンを食べられるお店
最後にソウルで美味しいカムジャタンを食べられるお店を紹介します。
ウォンダンカムジャタン 明洞2号店
引用:Twitter
「ウォンダンカムジャタン 明洞2号店」はカムジャタン人気全国チェーンの明洞店です。
2002年に1号店がオープンし、その後人気を集めて全国展開まで急成長しました。
明洞2号店は観光客が集まりやすい明洞エリアに位置し、24時間営業と利便性もバツグンです。
16種類もの材料を使用して作られたスープが自慢で、特にエゴマの香りが食欲を促してくれます。
豚の背肉はおおぶりで、箸で持ち上げられないほどの大きさ。
ジャガイモやエノキ、白菜、大根、ニラ、春雨など野菜もたっぷり入って、ボリューム満点です。
引用:Twitter
スタッフは簡単な日本語ができるので安心ですね。
<行き方>
地下鉄4号線明洞駅6番出口から徒歩3分、
または地下鉄2号線乙支路入口駅6番出口から徒歩7分です
<住所>
ソウル特別市 中区 忠武路1街 25-33
<カカオタクシー>
目的地に「원당감자탕 명동2호점」と入力
まとめ
カムジャタンは豚の背肉や首肉を、ジャガイモ、長ネギなどの各種野菜と一緒にピリ辛のスープで煮込んだ鍋料理です。
見た目は辛そうですが、豚肉の旨味と野菜の甘みで意外と辛みを感じずに食べられますよ。
スタミナ満点、栄養満点なので、疲れた時や体調が悪い時に食べると良いですね。
韓国を訪れた際はぜひチャレンジしてみてください。