日本から最も近い国、韓国。
その気軽さから韓国へ旅行をする日本人の数は、毎年高い数字を記録しています。
主にグルメやショッピングを楽しむ人が多いですが、忘れてほしくないのが韓国の世界遺産です。
韓国の壮大な歴史を感じさせる世界遺産は、韓国旅行をさらに魅力的なものにしてくれますよ。
今回は韓国ソウルにある世界遺産3つを紹介します。
韓国の世界遺産とソウルにある世界遺産
2019年3月現在、ユネスコに登録されている韓国の世界遺産は全部で13か所あります。
内訳は以下の通りです。
■文化遺産
・八萬大蔵経の納められた伽倻山海印寺(カヤサンヘインサ) 1995年に登録
・石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグクサ) 1995年に登録
・宗廟(チョンミョ) 1995年に登録
・水原華城(ファソン) 1997年に登録
・昌徳宮(チャンドックン) 1997年に登録
・慶州(キョンジュ)歴史地域 2000年に登録
・高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(クアンファ)の史石墓群跡 2000年に登録
・朝鮮王陵 2009年に登録
・韓国の歴史的村落:河回と良洞 2010年に登録
・南漢山城(ナムハンサンソン) 2014年に登録
・百済歴史地域 2015年に登録
・山寺、韓国の山地僧院 2018年に登録
の12つ。
■自然遺産
・済州の火山島と溶岩洞窟軍 2007年に登録
の1つ。
これら13か所の世界遺産のうちソウルにあるのは宗廟と昌徳宮、そして朝鮮王陵の3つです。
韓国ソウル 絶対に行きたい世界遺産を3つ紹介
それではソウルにある3つの世界遺産を解説します。
・宗廟(チョンミョ)
引用:tistory
宗廟(チョンミョ)は儒教の考えに基づいて作られた、霊廟(れいびょう)です。
朝鮮王朝歴代の王様や王妃が祭られています。
主に「正殿(せいでん)」と別殿にあたる「永寧殿(ヨンニョンジョン)」、そして正殿の前庭にある「功臣堂(コンシンダン)」の3つから構成されています。
宗廟は1394年に当時の朝鮮王朝が現在のソウルに遷都した際に建設が始まり、翌年に完成しました。
国教であった儒教(じゅきょう)の考えに基づいた霊廟のため、派手さはないシンプルな装飾となっています。
東西に伸びる横長の造りが特徴的で、これは王様たちが亡くなる度に祭る部屋を1つずつ増築してきたため。
このような造りは世界で類を見ない、とても珍しいものです。
毎週土曜日と毎月最終水曜日以外は、自由観覧ができません。
必ず専属のガイドと一緒に回るツアーに参加をする必要があります。
ガイドは言語別になっており、もちろん日本語ガイドも常駐しているので安心してください。
日本語ガイドは9:00、9:40、10:40、11:40、12:40、13:40、14:40、15:40、16:40(3~9月のみ)に出発をします。
ガイド料は無料です。
<場所>
地下鉄1号線「鍾路3街駅(チョンノサンガ)」11番出口から、徒歩3分です。
<住所>
ソウル特別市 鍾路区 薫井洞1
<カカオタクシー>
目的地に「종묘」と入力
・昌徳宮(チャンドックン)
引用:naverblog
たくさんある朝鮮王朝の宮殿の中でも、とりわけ美しいと評判なのが昌徳宮(チャンドックン)です。
1405年に建設され、その後270年間も利用されてきました。
1592年から1598年の間に豊臣秀吉が侵攻した際に、全焼してしまったことで知られています。
1615年に再建され、王が最も長く住んだ宮殿として有名です。
昌徳宮は入口から仁政殿(インジョンジョン)周辺までの「一般観覧エリア」と、庭園がある「秘苑(ビウォン)エリア」に分かれています。
一般観覧エリアは敦化門(トンファムン)や仁政殿(インジョンジョン)、宣政殿(ソンジョンジョン)、大造殿(デジョジョン)、誠正閣(ソンジョンガク)などの韓国ソウルの歴史を感じさせる様々な建造物がズラリと並んでいます。
観光のオススメは秘苑(ビウォン)エリアです。
秘苑エリアは外国語ガイドツアー参加が必須で、各回100人限定。
インターネット事前予約が50人分と、当日直接販売が50人分です。
確実に観覧したい人はインターネット事前予約をしていきましょう。
日本語ガイドは1日1回、13:30出発です。
夏は蓮の花でいっぱいの芙蓉池(ふようち)や学問空間として利用されていた宙合楼(チュハムヌ)、秋は紅葉がとてもキレイな愛蓮池(エリョンジ)など、王様たちの庭園として誇るだけの素晴らしい景色を楽しむことができます。
引用:tistory
<場所>
地下鉄3号線「安国(アングク)」3番出口から、徒歩5分です。
<住所>
ソウル特別市 鍾路区 臥龍洞2-71
<カカオタクシー>
目的地に「창덕궁」と入力
・朝鮮王陵(チョソンワンヌン)
引用:Daum blog
1392年から518年もの長い間続いた朝鮮王朝。
その朝鮮王朝の歴代王たちのお墓が、朝鮮王陵(チョソンワンヌン)です。
現在40基が世界遺産として認定され、ソウルとソウル近郊に点在しています。
ソウル市内には数か所ありますが、一番のオススメは貞陵(チョンヌン)です。
引用:Daum blog
貞陵は朝鮮王朝の開祖イ・ソンゲの2番目の妻、シンドッワンフの墓です。
緑に囲まれた広大な敷地内に墓や石碑、丁字閣(ジョンジャガク)、守僕房(スボクバン)などが静かに立ち並んでいます。
敷地内を1週するのに1時間ほどかかるので、天気が良い日は散策を兼ねて行ってみると良いでしょう。
紅葉やケヤキも多いので、秋の時期は特に見応えがあります。
<場所>
牛耳新設線「貞陵駅(チョンヌン)」2番出口から、徒歩12分です。
<住所>
ソウル特別市 城北区 貞陵洞山87-16 一帯
<カカオタクシー>
目的地に「Jeongneung Royal Tomb」と入力
まとめ
韓国には全部で13か所の世界遺産が存在しています。
どれも日本とは違った造りのものばかりで、韓国の歴史の深さを感じさせるものばかりです。
ソウルの世界遺産は3か所で、全て公共交通機関を利用して行くことができます。
グルメやショッピングに世界遺産訪問を加えて、普段よりも魅力的な韓国ソウル旅行にしてみてはいかがでしょうか。