韓国人は鶏肉が大好き。
参鶏湯やタッカンマリ、チムタク、タッカルビ、タッパルなど、バラエティに富んだ鶏肉料理が韓国にはそろっています。
タッカンジョンという鶏肉料理を知っていますか?
がっつりと白いご飯のおかずにしても良し、小腹が空いた時のおやつにしても良しの万能グルメです。
今回は韓国料理の中で美味しいタッカンジョンの特徴や気になるカロリー、歴史、良く間違えられることが多いヤンニョムチキンの違い、そして最後にソウルで美味しいタッカンジョンを食べられる、まるかんイチオシのお店を紹介します。
鶏肉好きの人は必見ですよ!
韓国で食べられるタッカンジョンとは、甘辛い鶏の唐揚げのこと
タッカンジョンは、一口大にカットされた鶏の唐揚げに甘辛いソースを絡めた料理のことです。
見た目はソースの照りが際立ってテカテカとしており、思わずヨダレが出てしまいそう。
一口噛んでみると衣はサクサクとしていますが、中はジューシーで鶏肉の旨味がじゅわっと口の中に広がります。
鶏肉の甘みと香ばしさ、それにソースの甘辛さが見事にマッチする味付けです。
お店によって辛さレベルは異なりますが、水飴を使った甘みのおかげで、日本人の口でも食べられる辛さになっています。
さて気になるカロリーですが、イメージした通り決して低くはありません。
油で揚げた鶏の唐揚げ、水飴の入った照りのあるソース。
カロリーが高いのは当然ですよね。
日本で食べられる鶏の唐揚げは3個で約300キロカロリーなので、甘辛いソースの分を考えると350~400キロカロリーくらいになるのではないでしょうか。
ヘルシーとは言い難いタッカンジョンですが、その見た目と美味しさについつい食べてしまいます。
タッカンジョンの歴史や由来
タッカンジョンはソウルの隣にある街、仁川で生まれました。
その昔、仁川にある新浦市場で働いていた船乗りたちが、長い航海の間で冷めても美味しく鶏の唐揚げを食べられるとしたことからタッカンジョンが作られたのです。
タッカンジョンのタッは韓国語で鶏を、そしてカンジョンはお菓子を指します。
お菓子感覚で手軽に食べられることから名付けられたのかもしれませんね。
韓国では屋台でも良く販売されています。
タッカンジョンとヤンニョムチキンは似て非なるもの
タッカンジョンと良く間違えられるものに、ヤンニョムチキンがあります。
実のところ、韓国人でさえ間違えることがあると言うのだから驚きです。
2つの違いを見ていきましょう。
衣の違い
タッカンジョンの衣はサクサクと歯ごたえがあります。
一方のヤンニョムチキンの衣はしっとりとした食感です。
骨があるかどうかの違い
基本的にタッカンジョンは骨なしで提供されますが、ヤンニョムチキンは骨付きとなっています。
冷めても美味しいかどうかの違い
前述した通り、タッカンジョンには水飴が使われています。
熱々はもちろん美味しいですが、冷めても水飴の効果で照りが残っていて美味しいのが特徴です。
対してヤンニョムチキンは熱々で食べるのが基本。
タッカンジョンは冷めても美味しい料理、ヤンニョムチキンは熱々で食べるのが美味しい料理となっています。
韓国ソウルでタッカンジョンが美味しいお店
最後にソウルでタッカンジョンが美味しい、まるかんイチオシのお店を紹介します。
キュスタッカンジョンチキン
「キュスタッカンジョンチキン」は弘大エリアの望遠駅近くにある、おすすめのお店です。
望遠市場の一画にお店があります。
イートインスペースはなく、テイクアウトのみなので注意しましょう。
過去には韓国国内のテレビ番組でも取り上げられたことがあり、毎日お客さんでにぎわっています。
店頭には辛口ソース、フルーツソース、チーズマスタードソース、ホワイトドレッシングなどで味付けされた数種類のタッカンジョンがバットの上に並べられ、見た目もワクワクさせてくれそうです。
食べ歩きや一人用に便利なカップ販売もあるので、気軽に試してみてくださいね。
<行き方>
地下鉄6号線望遠駅2番出口から、徒歩7分です
<住所>
ソウル特別市 麻浦区 望遠洞 414-24, 望遠市場 内
元祖新浦タッカンジョン
「元祖新浦タッカンジョン」はソウルの隣、仁川にあるタッカンジョンの人気店です。
午後の時間帯は食時間以外も混雑するので、午前中に訪問しましょう。
店先ではお店のスタッフが大きな鍋を使って、タッカンジョンを調理する姿を見ることができます。
ボリュームたっぷりのタッカンジョンはサクッとした衣が香ばしく、水飴の甘みの後から少しずつ辛みがやってくるのが特徴です。
ビールもあるので、熱々のタッカンジョンをつまみに1杯やってみてはいかがでしょうか?
<行き方>
地下鉄1号線東仁川駅2番出口から徒歩8分、
または地下鉄水仁線新浦駅4番出口から徒歩8分です
<住所>
仁川広域市 中区 新浦洞 1-12
まとめ
タッカンジョンは韓国料理の一つで、鶏の唐揚げを甘辛いタレでからめたものを指します。
水飴の効果で冷めてもツヤツヤとしており、美味しく食べられるのが特徴です。
韓国ではB級グルメとして有名で、主に屋台や露店などで販売されています。
食べ歩きやビールとの相性もバツグンなタッカンジョン、韓国を訪れた際はぜひ食べてみてくださいね。